NewsⅡ

全ての鶏 十分に観察   農水省指針案 家畜飼育で                     

  農林水産省は19日、家畜をストレスの少ない快適な環境で飼育する「アニマルウェルフェア」の指針案を公表した。家畜の種類ごとにまとめ、ケージ(かご)で飼うことが多い採卵鶏の場合は「全ての鶏が充分に観察でき、必要な時は容易に鶏を取り出せるようにケージを配置する」とした。 農水省はパブリックコメントを実施した上で、年内の早い時期に畜産局長通知として出す。違反しても罰則は設けず努力義務にとどめる。  アニマルウェルフェアは「動物福祉」と訳され、家畜を狭い施設で飼育するなどの過酷な環境への批判を受け、欧州で先行。日本は遅れているため、政府主導で取り組みを後押しする。 乳用牛や肉用牛の畜舎に気温が高い時に扇風機を設置するほか、豚に去勢などの処置をする際は、獣医師の指導の下で苦痛を少なくする方法を選び、必要に応じて麻酔や鎮痛剤を使うとした。

​                                                                ー  2022.5.20  四国新聞 ー

 我が国も加盟しており、世界の動物衛生の向上を目的とする政府間機関である国際獣疫事務局(OIE)の勧告において、「アニマルウェルフェアとは、動物の生活とその死に関わる環境と関連する動物の身体的・心的状態」と定義されています。アニマルウェルフェアについては、家畜を快適な環境下で飼養することにより、家畜のストレスや疾病を減らすことが重要であり、結果として、生産性の向上や安全な畜産物の生産にもつながることから、農林水産省としては、アニマルウェルフェアの考え方を踏まえた家畜の飼養管理の普及に努めています。

                                                                     ー 農林水産省HP ―

 「どうせ食べられてしまう動物なんだから」と、家畜の権利や福祉を軽視することは、もはや倫理的にも世界情勢としても、受け入れられない時代になっています。たとえ短い一生であったとしても、それぞれの家畜には意識や感覚があり、動物本来の生態や欲求を守られるべき存在なのです。                                                         ー エコネットワークス ー 

2022.5.21.PNG

群内の争いを極力減らすため、 一度に多くの個体が食べたり飲んだりできる給餌器や飲水器の使用

2022.5.21A.PNG

ミストの噴霧と換気扇による 畜舎の冷却 

2022.5.21B.PNG

止まり木を作るなど、飼育する鶏が自由に動き回れるようにした鶏舎 

「SDGs・動物福祉に注力する養殖」                                  ー  2022.3.3  日本経済新聞 ー

 養殖業界にもESG(環境・社会・企業統治)に配慮する「緑の波」が押し寄せている。愛南漁業協同組合(愛媛)は、2022年度、養殖資材から出るプラスチックゴミを再利用する動きを本格化するとともに、「アニマルウェルフェア(動物福祉)」にも取り組む。海外市場をにらみつつ、地域と育つ養殖産業を模索する。

 「おはよう」「いつもありがとう」。養殖マダイを手掛けるタイチ(愛媛県宇和島市)では、マダイに声を掛けながら給餌する習慣を取り入れている。一風変わった光景だが、近年、取引先からも注目を集め始めている。

 背景にあるのは、欧米を中心とした動物福祉への関心の高まりだ。欧州連合(EU)では鶏をケージ(鳥かご)での飼育から、鶏舎の地面の上に話して飼育する「平飼い」が基本になるなど、より負担の少ない飼い方が

世界的な潮流となりつつある。

 タイチの社長も「昔は取引先にも笑われていたが、最近は熱心に耳を傾けて

くれる。一つの価値として認識されるようになってきた」と話し、潮目の変化を実

感している。

 タイチは飼育環境を改善するため、1つのいけす当たりのマダイの飼育数も減

らしてきた。多い時は1つのいけすに12000匹を飼育していたが、現在は7500匹

に抑えている。生産効率は下がるが、自社ブランドの「鯛一郎(たいいちろう)くん」

を開発し、単価を上げて補っている。

2022.3.6B.PNG

  犬猫殺処分ゼロへ 市民ら保護団体設立へ 

​ 犬や猫の保護活動に取り組む静岡県の男性の呼び掛けで、善通寺市民らが保護団体を発足させた。男性は、静岡県伊東市の歯科医 大鐘陽三さん(75)。 愛犬が死んだのを機に約20年前から始めた四国遍路で2020年9月に善通寺市を訪れた際、野犬が多いことに気付いた。保護された犬は殺処分される可能性があり、「かわいそうで見過ごせなかった。善通寺の野犬の殺処分を減らしたい」と考え、同10月から市で捕獲された犬のうち、殺処分になる犬を全て引き取っている。これまでに約50匹の犬を静岡県や山口県などのボランティア団体に引き渡し、その全てを自費で賄っている。 活動するうちに、元市職員の上岡等さんらと知り合い、取り組みの賛同を得て昨年11月に団体を発足。団体名は『善通寺市内の犬と猫の殺処分ゼロの継続と高齢者がペットと共生できるまちづくりを目指す会』で、メンバーは善通寺や丸亀の市民ら19人。 同団体は、将来的には保護した犬猫が終生暮らすことができる施設を善通寺市内に建設するほか、動物を飼いたくても飼うことができない高齢者らが犬猫と触れ合える場の整備を目指す。寄附会員を募ったり、クラウドファンディングなどで活動資金を集める予定。​ 大鐘さんと上岡さんは、「善通寺だけでなく、他市町にも殺処分ゼロの動きが広がってほしい。一緒に活動する仲間が増えてくれればありがたい。」と話す。

    問い合わせは上岡さん<090-1007-0162>まで。​                      ー 2022.1.26 四国新聞 ー

「犬と日本人」 十選       ー  日本経済新聞 10/19~  ー
2021.12.5.PNG

  ペットからコンパニオン・アニマルへ、さらに「ウチの子」と呼ばれ「家族」の一員となった犬。日本における犬の登場場面を歴史の中で眺めていこうという、立正大学教授 溝口元氏による「犬と日本人」と題した寄稿が、日本経済新聞文化面で始まっています。

​  日本アニメの源流とも言われる国宝「鳥獣戯画 乙巻」には、可愛らしさより日常の自然な姿で描かれている7匹の犬、「風神雷神図屏風」で有名な俵屋宗達による、着ぐるみをまとったような可愛い犬、子供と犬の温かさやそのぬくもりから人と犬とのきずなが感じられる作品など。当時犬は放し飼いが一般的で、家での飼育が可能になったのは「畜犬規則(1873年)」が発端。犬公方の徳川5代将軍綱吉による「生類憐みの令」は天下の悪法と言われたが、近年、動物愛護の観点から見直しされている…など、日本人と犬との関わりを垣間見せてくださっています。

犬猫チップ義務化の改正法

​ 犬猫の繁殖・販売業者に対し、飼い主情報を記録したマイクロチップの装着を義務付ける改正動物愛護法が2022年6月

に施行されるのに伴い、環境省は4日までに、施行前に業者が飼育していた犬猫にも装着を早期に義務付ける省令改正案

を示した。パブリックコメントを経て、同年2~3月で答申をまとめる。 マイクロチップは直径2ミリ、長さ10ミリ程度の円筒形の

電子器具で、犬猫の遺棄や行方不明を防ぐのが装着の狙い。15桁の番号が記録され、注射で犬や猫の体に埋め込む。専

用機器で番号を読み取り、データベースに登録された飼い主の氏名や連絡先などの情報を照合する。業者から購入した人

は、インターネットを通じて所有者を変更する必要がある。​ 改正動物愛護法は22年6月1日の施行日以降に新たに飼う繁殖

・販売業者に対し、チップの装着と飼い主登録を義務付けるが、それ以前に業者が飼育している分についても義務化を求め

る声が出ていた。省令案では施行から30日以内の装着義務化を盛り込んでいる。​  ― 2021.12.5 日本経済新聞より

2021.12.5.PNG

犬猫処分減へ新ブランド     東かがわの手袋メーカー

  県内で長年問題となっている犬猫の殺処分減少に貢献しようと、東かがわ市の手袋メーカー「ヨークス」が、新たな自社ブランドを立ち上げた。売り上げの一部を県内の動物愛護団体に寄付する。

 ブランド名は「メグローブ」。「巡る」や「me(私)」、「glove(手袋)」、「globe(地球)」などの言葉を掛け合わせた造語で、「私たちの手で動物たちの未来を明るく」との思いを込めた。

​ 売り上げの3%を保護犬・猫の譲渡活動などに取り組む団体に寄付する。同社オンラインショップと高松三越で販売している。                                        ー 2021.12.3   四国新聞より ー

2021.12.3.PNG

犬猫業者の飼育規制に数値基準 省令施行 劣悪環境改善へ

 犬猫を扱う繁殖業者やペットショップに対し、ゲージの広さや飼育数などの管理方法を制限する環境省令が1日施行された。劣悪な状況で飼育を続ける悪質業者への指導や処分の権限を持つ自治体がレッドカードを出しやすくするのがポイント。適切な飼育でない状態を「爪が以上に伸びている、体表が毛玉で覆われてる」など具体的に定義。ゲージの広さは「個体に応じて体調の1.5~3倍以上」従業員一人当たりの飼育数は、「繁殖業者は犬15匹猫25匹・販売業者は犬20匹猫30匹まで」と定めた。交配可能年齢は母体に負担が生じないよう、2022年に6月から犬猫ともに原則6歳までとする。    ー 2021.6.2 四国新聞より ー

~競争馬に第二の人生を~  「殺処分回避へ里親募る」     

 人々の夢を乗せ、華麗にトラックを駆け抜ける競走馬。しかし、競走馬が引退した後どうなってしまうのか、ご存知ですか?競馬先進国となり、海外の大きなレースでも勝てるような素晴らしい馬をつくることができるようになった現在でも、引退後に繁殖馬や乗用馬として天寿を全うできるのはごく一部で、そのほとんどが「廃用」となってしまう。競走馬にするために年間約7000頭の馬が生産され、それとほぼ同じ数の馬たちが殺処分されているそうである。 引退馬のセカンドライフを支援する沼田恭子さんは、「馬が安心して暮らせる場所を作りたい」と、1997年にNPO法人「引退馬協会」(千葉県取市)をスタートさせた。 引退馬協会は競走馬を引退した馬たちの「余生」をサポートする認定NPO法人で、「フォスターペアレント制度」「再就職支援プログラム」など、引退馬を支援、繋養することで、「一頭でも多くの馬に安心して歳を取らせてあげたい、人も馬も幸せにしたい」という強い思いで運営されている。競馬には多くの人たちが関わっており、特に勝利を挙げる騎手や強い馬は競馬ファンならずとも認知されるほどもてはやされ、かつ大金が絡む華やかな世界である。しかし一方で、弱い負け馬と見なされると、生き物でありながら、無生物のように扱われ消費されていくという実情を、競馬会の人たちはどのように思っているのだろうか。「競走馬は人間が楽しみのために生み出した存在。寄付を通じて、私たちの活動と引退馬たちの余生をサポートして頂ければ」と話す。

​                                                    ―2021年7月5日 四国新聞―

スクリーンショット 2021-07-09 102924.png
スクリーンショット 2021-05-05 225953.png
アイルランド大統領の会見! 
 アイルランドのマイケル・D・ヒギンス大統領の会見が、ネット上で話題になっているとか? 官邸の庭で、同国の有名な俳優の追悼を行った大統領の足元に生後六か月になる愛犬ミスニーチが座っていました。そのうち遊んで欲しい気持ちが抑えられなくなったミスニーチは、神妙な面持ちで哀悼の意を述べている大統領の手を甘噛みしたり、ジャケットに顔を突っ込んだり…。 ヒギンス大統領は、国民の間でも愛犬家として知られており、飼っている2匹のバーニーズマウンテンドッグを、よく公務に連れて来るそうです。微笑ましい光景ですね!
スクリーンショット 2021-05-05 230107.png

 ​犬を飼うメリット

自宅時間の増加で、犬を飼い始めた人は多い。20年に新たに飼われた犬は前年比14%増の46万2千頭。伸び率は19年(6%増)から拡大した。

 これまでの研究で犬を飼うメリットは3つ。1つは身体的効果。散歩で運動量が増え血圧やコレステロールが下がりやすい。スウェーデンの大学調査では、犬を飼うと心臓病のリスクが下がり長生き傾向にあるという。2つ目は心理的効果で、犬と触れ合うと人間の脳内では幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」が分泌される。精神を安定させ、身体の痛みを和らげる働きがある。3つめに社会的な効果が期待される。犬の飼い主は「友好的」「責任感が強い」といったイメージを持たれやすい。米国のバイデン大統領は2匹のジャーマンシェパードを飼う愛犬家で、20年の大統領選では「トランプは過去100年以上で初めて犬を飼っていない大統領だ」と批判するビデオを作った。

​ また、犬は飼い主の生きる世界を広げてくれる存在でもある。一人の散歩ではめったにないが、犬連れだと人が立ち止まり、そこに会話が生まれる。そして、このインターネット時代には犬が人と人をつなげるパワーを増している。20年5月、犬を飼い始めた日にツイッターのアカウントを立ち上げると、今では5万人以上がアカウントをフォローするほど。競技大会では、人間が出した「飛べ、止まれ」などの指示に対する犬の反応を競うのだが、問われているのは犬の動きだけではなく、犬と人間の信頼関係だ。​                       ー2021.6.6 日本経済新聞ー